高雄駅旧駅舎、19年ぶりに駅敷地内に“帰宅” 曳家完了を祝い式典/台湾

【観光】 2021/09/27 15:06 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
式典であいさつする蔡英文総統=蔡氏のフェイスブックページより

式典であいさつする蔡英文総統=蔡氏のフェイスブックページより

(台北中央社)日本統治時代建設の高雄駅旧駅舎が19年ぶりに駅敷地内に戻り、移動完了を祝う式典が26日、現地で開かれた。式典に出席した蔡英文(さいえいぶん)総統はあいさつで、高雄市のさらなる繁栄を願った。

旧駅舎は2002年8月、高雄駅の地下化工事やメトロ(MRT)建設により、当初の位置から約82メートル南東の駐車場に移築されていたが、地下化の完了に伴い、再移築が決まった。移築は建物を解体せずに移動させる曳家(ひきや)工法で行われ、約2カ月をかけて駅敷地の中軸線上に再び戻された。移築後の位置は建設当時よりやや南寄りとなっている。日本統治時代の1941年に完成した旧駅舎には帝冠様式が採用されており、その歴史的価値の高さから、2003年には市の歴史建築に登録された。

式典には蔡総統のほか、陳其邁(ちんきまい)高雄市長や歴代の高雄市長、地元の立法委員(国会議員)や市議、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の泉裕泰台北事務所代表(大使に相当)らが出席した。かつて高雄市長を務め、旧駅舎の保存に尽力した謝長廷(しゃちょうてい)駐日代表(大使に相当)もリモート形式で参加した。

高雄駅では現在、新駅舎の工事が進められている。交通部(交通省)鉄道局によれば、商業ビルや宿泊施設の計2棟のビルは2024年1月に完成する見通し。広場に設置する日除け用の屋根や北側の地下駅舎、地上の景観工事などを含め、全ての工事が完了するのは2025年になる予定だという。

(頼于榛、蔡孟妤/編集:名切千絵)