往年の花形列車「観光号」誕生60年 日本製食堂車を復刻 オンライン展示も

【観光】 2021/06/19 19:18 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
往年の花形列車「観光号」誕生60年  日本製食堂車を復刻  オンライン展示も

(台北中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)が国際化を意識して導入した「観光号」の誕生から今年で60年になるのに合わせ、観光号に連結されていた日本製の食堂車(DC32751)が復刻され、18日、国家鉄道博物館準備処の公式ウェブサイトなどで公開された。

観光号は、1961年6月18日に営業運転が始まった高級志向の列車。同処によると、食堂車(DC32750型)は日本車輛製造が手掛け、客車(SP32750型)は同社から提供された設計図と部品を基に、台湾で組み立てられた。座席は当時最先端のリクライニングシートで、63年には冷房も取り付けられ、流行歌で歌われたり、映画のロケが行われたりして人気を集めた。

しかし、70年に急行「莒光号」が登場すると、花形の地位を取って代わられ、車体の塗装も白地に青線の莒光号に合わせ、従来の青地に白線から、白地に赤線に塗り替えられた。その後、食堂車を含む全車両は徐々に改装され、莒光号として運行されるようになり、78年に完全に姿を消した。

観光号の食堂車はこれまでに数度の改装を繰り返し、完全な復刻はできなくなっているが、修復版では、1970年代の白地に赤線の外観や、当時の内装などが可能な限り再現された。

国家鉄道博物館準備処は、日本統治時代から残る旧鉄道工場「台北機廠」を国家レベルの鉄道博物館に転身させるための組織。同処のウェブサイトでは、観光号の60年の歴史を振り返るオンライン特別展が行われている。

(編集:塚越西穂)