台東県産の水蜜桃が収穫期 干ばつと獣害の二重苦乗り越え市場へ/台湾

【観光】 2021/05/07 11:40 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
収穫最盛期を迎えようとする台東県産の水蜜桃

収穫最盛期を迎えようとする台東県産の水蜜桃

(台東中央社)東部・台東県で栽培される水蜜桃が、もうすぐ収穫最盛期を迎える。今年は過去56年で最も深刻な干ばつに見舞われたり、これまで以上の獣害対策を迫られたりと苦難の連続だったものの、意外な収穫もあったという。

台東と南西部・台南を東西に結ぶ自動車道「南横公路」沿道で水蜜桃を育てている先住民ブヌン族の果樹園園主によれば、同園ではかねてから、果実を狙って山から下りて来るタイワンザルに悩まされており、犬を飼って追い払うなどの対策をしている。ところが今年は、これまでは昼間しか出没しなかったサルが、夜にも現れるようになるという「今まで見たことがない」状況に。行動パターンも、従来の集団行動から分散型に一変し、犬たちを困らせている。

この苦境にさらに追い打ちをかけたのが水不足だ。山の湧き水が減少したため、今までは全体的にまいていた水をやむなく木の上から注ぐ方式に切り替えたところ、思いがけず、木の周辺に水がいかないことで雑草の育成が抑えられた。このうれしい誤算に、園主は顔をほころばせている。

(盧太城/編集:塚越西穂)