日本統治時代の光景を動態保存 蒸気機関車が阿里山の木材を運搬/台湾

【観光】 2021/04/01 17:51 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
沼平駅で「SL-24」(右)と遭遇する「SL-31」=阿里山林業鉄路及文化資産管理処提供

沼平駅で「SL-24」(右)と遭遇する「SL-31」=阿里山林業鉄路及文化資産管理処提供

(嘉義中央社)南部・嘉義県の景勝地、阿里山を走る阿里山林業鉄路(阿里山森林鉄道)で3月31日、文化的景観の動態保存として、蒸気機関車が木材を積んだ車両をけん引して走る、日本統治時代の光景が再現された。

阿里山林業鉄路及文化資産管理処によると、同鉄道は1912(大正元)年に開業し、主に山で切り出される森林資源の輸送に用いられた。阿里山林場は1963年に伐採を停止したが、林業関連の景観や鉄道は、台湾で唯一「重要文化的景観」に登録されている。

この日は、米ライマ社が1911~15年ごろに製造したシェイ式蒸気機関車「SL-31」が、林務局が行う森林の間伐作業に合わせて阿里山森林遊楽区内の水山線を走り、終点の沼平駅では、同駅に静態展示されている「SL-24」と並ぶ珍しいシチュエーションとなった。水山線は、78年までに運行が終了した林場につながる支線のうち、最も歴史が古い一本で、全長約2.1キロのうち約1.6キロが保存、修復されている。

同処は今年2月下旬にも蒸気機関車による木材運搬を行い、鉄道ファンらを喜ばせていた。周恒凱副処長は、間伐された木材は今回で全て運び終わったが、今後も必要に応じて運行を実施していきたいと話している。

(蔡智明/編集:塚越西穂)