干上がった湖底から十数年前の“遺失物” 先住民サオ族の丸木舟/台湾・日月潭

【観光】 2021/03/16 19:13 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
湖の一部が干上がったことで姿を現したサオ族の丸木舟=黄禹諺さん提供

湖の一部が干上がったことで姿を現したサオ族の丸木舟=黄禹諺さん提供

(南投中央社)中部・南投県の景勝地、日月潭で、十数年前に水底に沈んだ原住民(先住民)サオ族の丸木舟が見つかった。同地では最近まとまった雨が降っておらず、湖の一部が干上がったことで姿を現した。引き上げて保存しようという発見者の呼び掛けにサオ族の青年ら約10人が呼応し、15日、舟に固定具を取り付ける準備作業が行われた。

地元住民らによると、発見されたのは、1999年の台湾大地震に見舞われたサオ族の人々が、先住民文化による地元復興を目指し、古代の渡し船を模して制作した約15人乗りの丸木舟。精魂込めて完成させたものの、地元を襲った台風で係留ロープが断ち切れ、漂流してしまったという。見つかった丸木舟は、内部に泥が詰まり、木材も劣化しているため、むやみに動かさず、水位が上がるのを待って岸に引き上げ、その後サオ族の人々に返される予定。

(呉哲豪/編集:塚越西穂)