台南市、日本統治時代の転車台遺構を調査 結果を報告/台湾

【観光】 2021/03/03 18:20 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台南市で見つかった日本統治時代の転車台の遺構。写真は北側の遺構=同市文化資産管理処提供

台南市で見つかった日本統治時代の転車台の遺構。写真は北側の遺構=同市文化資産管理処提供

(台南中央社)台南市文化資産管理処は2日、同市が文化財登録を目指している日本統治時代の転車台の遺構2カ所について、専門家や学者が行った調査の結果を報告した。

2カ所は、台湾鉄路管理局(台鉄)台南駅の地下化工事の途中で昨年発見された。同処によれば、調査の結果、このうちの「南側」はコンクリート造りで直径は15.7メートル、「北側」は鉄筋コンクリート造り直径18.5メートル。南側は日本統治時代の初期から中期まで、北側は同中期から1970年代まで使われ、台鉄が80年代に沿線一帯に電力設備を建設したのに伴い、地中に埋もれたとみられる。

台湾総督府鉄道部が当時導入した蒸気機関車は、初期のBT40型(全長14.891メートル)からDT580型(同16.534メートル)、CT150型(同16.795メートル)へと移り変わっており、調査団は、新型車両の長さに合わせて転車台の大きさが調整されたことが分かると説明している。

今後の取り扱いについては、交通部(交通省)鉄道局が、南側の現地保存に同意している。一方、北側については、工期中、回転軸など構造物の一部を市内新営にある台鉄の倉庫に一時的に移される予定になっており、文化資産審議会は、原則として元の場所に戻すよう同局に要請しているという。

(張栄祥/編集:塚越西穂)