台湾鉄道で時間旅行へ 1930年代の風情漂う山佳駅

【観光】 2021/02/19 13:46 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
山佳駅の旧駅舎内の切符売り場

山佳駅の旧駅舎内の切符売り場

(新北中央社)日本統治時代に建設された古い駅舎が今も残る台湾鉄路管理局(台鉄)の山佳駅(新北市樹林区)。当時の面影をとどめる和洋折衷の建物が好評で、結婚写真のロケーション撮影に使われることもあるという。

文化部(文化省)などの資料によれば、山佳はかつて炭鉱で栄えた集落で、山の麓にあることから「山仔脚」「山子脚」などと呼ばれていた。1903(明治36 )年、石炭を運搬するための「山仔脚停車場」(現・山佳駅)が開業したが、現在残っているのは、28(昭和3)年に改築した2代目駅舎。戦前の駅舎が現存するのは台北-新竹間では同駅のみで、2002年に市の古跡に指定された。

新駅舎の竣工に伴い、旧駅舎は2011年にその役目を終えたが、建物は修復を経て、17年に一般公開された。プラットホームの張り出し屋根や駅構内の天井、窓、タイルなど随所に1930年代の風情が漂う。

旧駅舎の修復に当たって、駅から約200メートルほどの所に石炭車などを展示する鉄道公園が整備された。公園に至る道沿いには、炭鉱夫が働く様子や農村風景、往年の集落の様子などが描かれたトリックアートが並び、地元の歴史や文化を伝えている。

(黄旭昇/編集:塚越西穂)