(台北中央社)中央気象局は11日、1月上旬(1~10日)の平均気温は各地で平年より低かったと明らかにした。中部・台中や南部・台南、高雄などでは35年ぶりの低温、台北では10年ぶりの低温となった。離島・澎湖で同期間の平均気温が今年より低かったのは66年前の1955年まで遡る。
気象局がフェイスブック「報気候」で公表した統計データによれば、今年1月上旬の平均気温は台北13.85度、台中14.41度、台南15.19度、高雄17.18度、花蓮15.32度など。同期間で今年より気温が低かった年は、台北が2011年、台中、台南、高雄、花蓮は1986 年となっている。
▽合歓山で積雪10センチ 今季最大
寒波の影響で、合歓山(南投県、花蓮県)の標高3000メートルの地点では11日夜から12日朝にかけて雪が降り、標高3275メートルの武嶺(南投県)では今季最大となる約10センチの積雪を観測した。
寒波の影響は13日朝まで続く見込みで、気象局は台湾全域に低温特報を出し、防寒対策を呼び掛けている。
台南以北の全県市と離島・金門に対しては、気温が6度以下になる可能性があるとしてオレンジ色信号(非常に寒い)を発令。黄色信号(寒い)が出されているのは高雄市、屏東県、台東県、離島・澎湖県、連江県の5県。連江県は6度以下、その他4県市は10度以下になる可能性があるとしている。
北部・新竹県尖石郷の山間部の小学校3校は12日、降雪のため臨時休校した。
(張雄風、蕭博陽、郭宣彣/編集:名切千絵)