高雄市鼓山区と富山県氷見市が友好協定 明治時代からの縁を未来へ/台湾

【観光】 2020/12/05 18:43 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
高雄市鼓山区の林区長(左)と陳市長

高雄市鼓山区の林区長(左)と陳市長

(高雄中央社)明治・大正時代を代表する実業家、浅野総一郎(1848~1930年)が100年以上前につないだ縁により、南部・高雄市鼓山区と富山県氷見市が5日、オンライン方式で友好交流都市協定を締結した。陳其邁(ちんきまい)高雄市長は、今後100年の友好深化に向けた出発点だと述べ、コロナ収束後の交流促進に期待を示した。

高雄市立歴史博物館などによると、氷見市出身の浅野は日本統治時代、打狗港(現高雄港)や鉄道の建設、セメント会社の設立に尽力し、高雄の近代化を語る上で非常に重要な役割を果たした人物。高雄初となる埋め立て地計画も提案し、同計画に沿って近代的に整備された市街地には水道水や電気、電話などが引かれ、「哈瑪星」(ハマシン)と呼ばれる市内有数の繁華街となった。

同館は2018年、浅野総一郎翁資料展示館「帰望郷館」などを高雄港築港・高雄駅建設110周年記念の国際シンポジウムに招待。これを機に交流が始まり、昨年10月には、林正之氷見市長が高雄市政府を訪問。今年2月には同館と氷見市立博物館が友好協定を結ぶなどして親交を深めてきた。

調印式では、陳氏や日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会高雄事務所の加藤英次所長、「全国浅野総一郎友の会」の山崎健代表世話人らの立ち合いの下、林福成(りんふくせい)鼓山区長と林市長が署名した。

陳氏は、高雄が小さな漁村からこんにちの港湾都市になったのも、浅野氏が高雄を中心に南台湾を発展させるよう、台湾総督府の後藤新平民政長官を説得したからだと述べ、台日は時空を超えた深い絆で結ばれていると強調した。

(侯文婷/編集:塚越西穂)