(台北中央社)中央気象局は5日、軽度台風(台湾基準)台風20号の接近に伴う海上陸上警報を発令した。台湾の南のバシー海峡を通過する見通しで、6日に影響が最大になるとみられ、南東部や南部の恒春半島(屏東県)、東部・花蓮などは大雨に警戒が必要だとしている。
台湾本島を対象とした台風の陸上警報が出されたのは今年初めてで、11月の警報発令は13年ぶりとなった。気象局によれば、台風20号は5日午後9時現在、台湾最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の東南東340キロの海上を時速15~20キロで西北西に進んでいる。中心気圧は982ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は28メートル。
6日は北東部・宜蘭や桃園以北、南部では一時雨となり、中部では曇りがちとなる。最高気温は東部や北部は28~29度の予想で、中部、南部のほか、風が山を越えて吹き降りる北部の桃園、新竹、苗栗では30度前後まで上がる見通し。
屏東県の潘孟安県長は5日夜、県内一部を6日全日、休業・休校措置とすると発表した。対象は5日午後10時現在、枋山、獅子、車城、恒春、牡丹、満州の6カ所。台東県の離島、蘭嶼と緑島も6日、休業・休校措置となる。
(張雄風/編集:楊千慧)