昭和生まれの喜劇王、コロナ禍で大転身 「台湾最年長のライバー」に

【社会】 2021/07/03 17:29 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
「台湾最年長のライバー」として再出発した脱線さん(右)

「台湾最年長のライバー」として再出発した脱線さん(右)

(台東中央社)日本統治時代生まれの喜劇王、脱線さん(87)が、新型コロナウイルスの感染拡大で窮地に陥った自身のレジャー農場を救おうと、「台湾最年長のライバー」(ライブ配信者)として再出発した。

脱線さんは1933(昭和8)年、北部・新竹生まれ。戦後に映画俳優となり、テレビ番組の司会者などとしても活躍した。ユーモラスな話しぶりや、ズボンにサスペンダー、黒縁メガネという定番スタイルから、台湾ではチャップリンと並び称された。1980年代後半に東部・台東県に移住し、宿泊もできるレジャーファーム「脱線牧場」をオープン。経営は軌道に乗っていたが、突然のコロナ禍に見舞われて5月中旬から閉鎖を余儀なくされている。

脱線さんは、職員が働き続けられるようにと、同29日から週3日のペースでフェイスブックを通じたライブ配信を開始。息子と掛け合いで昔話をしたり、リクエストに応えて歌を披露したりしながら、農場の土産物や農産物などを販売している。「今の若い人は僕のことを知らないと思うけど、86歳以上の人ならみんな知っているよ」などと笑いを誘い、初回配信では1700人が同時視聴、終了後の累計再生回数も39万回に上った。配信はその後も順調で、ファンページには毎回、多くのメッセージが寄せられるという。

(盧太城/編集:塚越西穂)