国内感染拡大 感染者が出入りした各所、消毒などの対応に追われる/台湾

【社会】 2021/05/04 15:07 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
「華航園区」を消毒する国軍三三化学兵群の兵士ら

「華航園区」を消毒する国軍三三化学兵群の兵士ら

(桃園空港、台北、雲林、嘉義中央社)台湾で新型コロナウイルスの国内感染が拡大しているのを受け、感染者が出入りした各所の関係者は消毒などの対応に追われている。

台湾では先月20日、チャイナエアライン(中華航空)の貨物機操縦士が陽性判定を受けたのを皮切りに、国内感染者が相次いで確認されている。同航空の乗組員を受け入れていた北部・桃園市のホテルの従業員やその家族の感染も判明しており、関連の感染者は4日現在、計27人となっている。

桃園市政府と国軍三三化学兵群は2日、同航空が本社を置く「華航園区」(桃園市)で、オフィスエリアと屋外区域を全面的に消毒した。

2日に感染が確認された感染者の一部はメトロ(MRT)や路線バスに乗車し、台北や新北市内を移動していたことから、感染者が乗車した路線を運行したバス会社や台北メトロは3日までに、車内の消毒を実施した。台北メトロによると、2日夜に大規模消毒を行い、感染者が利用した駅やプラットホームを細部まで消毒したという。

また、先月30日に陽性判定を受けた感染者が同23 ~25日に中部・雲林県と南部・嘉義県を旅行していたことが1日に分かった。両県政府は2日までに、観光地の阿里山国家森林遊楽区や阿里山林業鉄路、奮起湖、北港朝天宮などを消毒したほか、周辺の商店などに消毒液を配布し、感染防止策の強化を促した。

中正大(嘉義県)は教員・学生計4人が感染者と接触していたことから、2日までに校内全域の消毒を終わらせた。全校の教員・学生に対し、14日まで健康状態の自主観察を求めている。

感染者が訪れた恐れのある新光摩天ビル(台北市)は2日、ビル全体の消毒を実施した。ビルを所有する保険大手、新光人寿によれば、オフィスエリアに安全上の問題がないことが市衛生局から確認されたという。

(呉睿騏、陳昱婷、黄旭昇、姜宜菁、黄国芳、蘇思云/編集:名切千絵)