台湾産パイン、日本などで不良品 農相が謝罪「改善に努める」

【社会】 2021/04/07 19:36 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
変色した台湾産パイナップル=読者提供

変色した台湾産パイナップル=読者提供

(台北中央社)日本などに輸出された台湾産パイナップルの一部に不良品があったのを受け、行政院(内閣)農業委員会の陳吉仲(ちんきちちゅう)主任委員(閣僚)は7日、立法院(国会)経済委員会で報告を行った。陳氏は、傷みによる変色や糖度不足など「期待に沿えない状況」があったと謝罪した上で、問題があったのは計166トンで、輸出量の3%未満だと説明し、改善に努めることを約束した。

これまで最大の輸出先だった中国が先月1日から輸入を停止すると発表し、主な買い手を瞬時に失った台湾産パイナップル。政治的要因が大きいとみられ、これに反発した台湾では買い支えの動きが広まり、日本やシンガポール、香港などからも注文が殺到した。

同委国際処の統計によれば、先月1日から今月5日までに中国以外の国・地域に輸出された台湾産パイナップルは計5610トン(前年同期比479%増)。内訳は日本2906トン(同366%増)、シンガポール231トン(同56%増)、香港2289トン(同1776%増)となっている。

同委によると、輸出された品種「金鑚」は、他国産品種よりも皮が薄く、輸送、陳列時の適温は13度前後。10度を下回ると凍傷になってしまうが、新しく参入した業者にこのことがうまく伝わっていなかった可能性があるという。今後は、海外市場に出るまでの全ての過程や陳列状況などに目を配り、必要に応じて弁償することで品質と信用を守りたいとしている。

(楊淑閔/編集:塚越西穂)