脱線事故 現場付近の工事に規定違反 監督上の過失を指摘=台湾鉄道

【社会】 2021/04/05 17:56 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
脱線事故現場とその周辺の上空写真

脱線事故現場とその周辺の上空写真

(台北中央社)東部・花蓮県で2日発生した台湾鉄路管理局(台鉄)の特急タロコ号の脱線事故で、台鉄は4日、列車に衝突した作業車が関わっていた現場付近の工事について、規定違反や監督・管理上の過失があったことを明らかにした。

台鉄によれば、作業車の運転手は建設会社の責任者で、事故現場付近の斜面補強工事で工事主任を務めていた。だが、補強工事は別の建設会社が施工を請け負ったもので、運転手は実質的には下請け業者だった。建設業法では、建設業責任者が別の建設業者のために責任者や工事主任を務めることを禁じている。台鉄は、運転手が別の建設業者の工事で工事主任を担当していたことは規定違反だと指摘した。

また、工事監督業者や斜面補強事業の管理業者による審査に加え、台鉄の承認審査でも違反を見抜けなかったとし、3者に過失があると説明した。監督業者や管理業者の過失については契約に罰則を設けているとし、承認審査を担当した台鉄の花蓮工務段(支部)の責任も追及する方針を示した。

作業車運転手が経営する会社はかつて政府調達法に違反し、2009年3月から1年間、ブラックリストに入っていた。だが、今回の工事では、運転手の会社は政府が調達を禁止するブラックリストに載っていなかったと台鉄は説明した。

(汪淑芬/編集:名切千絵)