明治生まれの台湾人画家、呉天華の作品 生誕110年に日本から“帰郷”

【社会】 2021/03/31 17:46 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
呉天華の自画像=李梅樹記念館のフェイスブックから

呉天華の自画像=李梅樹記念館のフェイスブックから

(新北中央社)日本で人生の大半を過ごし、台湾で「忘れられた画家」と称される明治生まれの台湾人画家、呉天華(1911~87)の絵画作品が、生誕110年にして初めて台湾への“里帰り”を果たし、北部・新北市三峡の李梅樹記念館で来月、公開される。

同館の李景文執行長によると、呉は日本統治時代、中部・彰化で生まれた。18歳で渡日し、東京美術学校(美校、現・東京芸術大学美術学部)に1936(昭和11)年から41(同16)年まで在籍した。終戦前に同校を卒業した最後の台湾人学生だったという。戦後は日本人女性と結婚し、生まれ故郷には戻らなかったが、日本国籍には生涯、帰化しなかった。死後、東京都練馬区桜台のアトリエを遺族が整備した「ギャラリー呉天華」には、生前の作品800点余りが収蔵されている。

台湾に里帰りするのは、自画像、風景画、裸婦像など計6点。美校で学んだ李梅樹、李石樵、陳澄波、郭柏川などの台湾人画家や同校の日本人教員の作品を集めた合同展で展示される。

合同展は4月24日から6月6日まで。

(黄旭昇/編集:塚越西穂)