水不足の台湾、雨乞い儀式 降雨願う 台中・鎮瀾宮

【社会】 2021/03/08 15:08 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台中市の鎮瀾宮で行われた雨乞いの儀式

台中市の鎮瀾宮で行われた雨乞いの儀式

(台中中央社)台湾で深刻な水不足が続く中、中部・台中市の鎮瀾宮で7日午前、雨乞いの儀式が営まれた。同宮で雨乞いが行われるのは58年ぶりだという。雨乞いを依頼した行政院(内閣)農業委員会農田水利署の関係者や盧秀燕(ろしゅうえん)台中市長らが参加し、降雨を祈願した。

同宮での雨乞い祈願は4度目。過去には清朝統治時代、日本統治時代、1963年に行われたとされている。

参列者には白い服の着用が求められた。白い服は喪服の代わりとなるもので、自らの不適切な行動を謝罪し、雨を降らせるよう神に許しを請う意味がある。

鎮瀾宮では主神として航海の女神「媽祖」を祭る。同宮で媽祖の生誕を祝う巡行が催される際、雨が豊富に降ることから、同宮の媽祖は「雨水をもたらす媽祖」とも呼ばれる。専門家によれば、媽祖信仰が台湾に伝わったのち、漢民族による土地の開墾で媽祖は農業の神様にもなったという。

蔡英文(さいえいぶん)総統は同日、フェイスブックで、「水資源の状況は過去56年で最も深刻」だとし、政府として安定した供水に取り組む姿勢を示す一方、国民に節水を呼び掛けた。

(趙麗妍、郝雪卿、葉素萍/編集:荘麗玲)