台湾・台北市、昭和初期の商社ビルを文化財登録へ 修復後は文化施設に

【社会】 2021/03/03 12:15 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台北市の古跡に登録されることになった昭和期の商社ビル=同市文化局提供

台北市の古跡に登録されることになった昭和期の商社ビル=同市文化局提供

(台北中央社)日本統治時代に建てられた商社ビルが、台北市の古跡に登録されることが分かった。先月下旬に行われた同市文化局文化資産審議会で、全会一致で承認された。今後修復を経て、文化施設に生まれ変わる見通し。

同ビルは、オイルランプやガラス、陶磁器、調味料など荒物雑貨を扱っていた家族経営の商社「金義合行」が1927(昭和2)年に万華駅近くに建てた3階建ての洋風建築。同社がその後、化学工業やプラスチックなどの分野に進出して規模を拡大したことから、一族から「事業の基盤を確立させた建物」と見なされており、14階建てのビルに建て替えようと考えていた所有者が思い直して文化財登録を申請していた。

建物の保存状態は良好。審議会では、れんがやモザイクタイルを多用した壁面デザインの芸術的価値が高いことや、市内に現存する数少ない当時の庭園を有していることなどが評価された。修復を手掛ける建築家によれば、修復に費やされる予算は約8000万台湾元(約3億円)。修復・再活用に向けた計画書は、早ければ半年以内に完成するという。

(陳怡璇/編集:塚越西穂)