独立派団体幹部、蒋介石像に卵投げつけ 身柄拘束される 中正紀念堂/台湾

【社会】 2021/01/22 14:59 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
中正紀念堂内の蒋介石像に卵を投げつける独立派団体幹部=台湾団結連盟のユーチューブチャンネルから

中正紀念堂内の蒋介石像に卵を投げつける独立派団体幹部=台湾団結連盟のユーチューブチャンネルから

(台北中央社)台北市警察局は22日午前、台北市の中正紀念堂内の蒋介石像に卵を投げつけたとして、独立派団体「台湾国弁公室」の陳峻涵主任の身柄を拘束した。警察は取り調べ後、文化資産保存法違反などの容疑で送検する可能性も排除しないとしている。同弁公室は動機について声明で、李永得文化部長(文化相)が先日、中正紀念堂の転換に関して行った発言に不満を表明するものだと説明した。

22日午前9時ごろ、「中正紀念堂内の蒋介石像に何者かが物を投げた」という通報が中正第一分局に入った。通報を受けて警察官が現場に駆け付け、陳容疑者を連行した。

同弁公室は声明で、李氏が20日の記者懇談会で、「現在の抗議者の立場はやや温和傾向にあり、中正紀念堂の解体や銅像の撤去は主張していない」といった内容の発言をしたことに触れた上で、「李部長のこのような発言は台湾の人々の寛容さを弱腰とみなすものであり、政治的犠牲者とその後代の痛みを全く思いやっていない」と批判。そのため、「銅像を撤去しなければ正義は明らかにならないという考えを、卵を投げつけるといった『温和でない』方式を用いて示すことを余儀なくされた」と説明した。弁公室によれば、同団体が中正紀念堂内で銅像の撤去を求める行動を起こすのは2015年以降で6度目だという。

李氏は20日、報道陣に対し、中正紀念堂の転換に関し、「いかにして客観的に歴史の真相を表現するかはわれわれの責任」だとも述べ、現時点では芸術家が滞在して創作活動を行う「アーティスト・イン・レジデンス」をまず実施する方針であることを明らかにした。

(劉建邦/編集:名切千絵)