インドナツメ新品種デビュー 開発に13年 日本への輸出狙う/台湾

【社会】 2021/01/22 11:59 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾産インドナツメの新品種「台農13号ー雪麗」=農業試験所提供

台湾産インドナツメの新品種「台農13号ー雪麗」=農業試験所提供

(台北中央社)行政院(内閣)農業委員会農業試験所が13年をかけて開発したインドナツメの新品種「台農13号ー雪麗」の販売が今冬から開始された。同所が20 日、台北市内で記者会見を開き、発表した。早生種で、旧正月(春節)前に収穫のピークを迎えるのが特徴。長期輸送にも耐えられるため、将来的には日本など海外への輸出を狙う。

インドナツメは旧正月の贈り物として高い需要があるものの、多くは旧正月後が最盛期となるという課題があった。また、11月から12月にかけて市場に出回り始める既存品種「中葉」は照明を活用して収穫時期を早めており、渋味や果肉の硬さ、水分の少なさなどが弱点となっていた。そのため同所は2006年から早生種の開発に乗り出していた。

新品種は小さなりんごのような形で、果肉のきめの細かさや水分量の多さ、糖度と酸度のバランスの良さが特徴。摂氏5度以下で20日間保存できるため、カナダや中東まで運ぶことができる。

台湾産インドナツメは、2016年末から日本への輸出が可能になった。日本に輸出するには1度以下の低温で殺虫処理を行う必要がある。開発を担当した同所の研究者は実験の結果、温度を0度まで落とさなければ果肉は凍らず、品質を維持できることが分かったとし、日本への輸出を試すことが可能だと述べた。

新品種は南部・高雄と屏東で主に生産されており、栽培面積は50ヘクタールを突破。今年から量産を開始し、3~5年後にはシェア5%を見込む。同所によれば、上級の個体の競り売り価格は現在、1キロ当たり300台湾元(約1100円)以上になっているという。

(楊淑閔/編集:名切千絵)