大航海時代の基隆を探るドキュメンタリー初上映 歴史的意義示す/台湾

【社会】 2020/12/30 15:59 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
プレミア上映会に出席した林基隆市長(右から6人目)

プレミア上映会に出席した林基隆市長(右から6人目)

(台北中央社)約400年前のスペイン統治下で北東部・基隆に築かれた「サン・サルバドル城」の発掘計画にスポットを当てたドキュメンタリー映像のプレミア上映会が29日、台北市内で開かれた。林右昌基隆市長は、今後の市政運営において歴史や考古調査を重視する方針を示し、台湾の歴史の空白を埋めることで基隆の歴史的意義を示していきたいと意欲をみせた。

同市の資料によれば、スペイン人は1626年、現在の基隆・和平島に上陸。島の南西端にサン・サルバドル城を建設した。市は昨年5月、「大基隆歴史現場再現統合計画」の一環として、和平島の発掘調査に改めて着手した。これまでに2カ所の遺跡で20体の遺骨を発見したほか、先史時代の貝塚や十三行遺跡(新北市八里)で出土したものと似た陶器などが発掘された。

ドキュメンタリー映像は同市文化局がマーケティング会社「左右国際」に委託して製作した。

市文化局の陳静萍局長は、考古調査チームの努力と映像を通じてサン・サルバドル城のベールをはがすことで、スペイン、オランダの植民地時代に残された文化の痕跡を探り、基隆の文化的発展に新たな契機をもたらせればと期待を寄せた。

ドキュメンタリー映像「小島大歴史-再現聖薩爾瓦多城」は今後、基隆市文化局のユーチューブチャンネルで公開される。

(王心妤/編集:名切千絵)