台湾、8カ月ぶりに国内感染例 感染源の男性の活動歴を公表、注意喚起

【社会】 2020/12/22 17:55 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾、8カ月ぶりに国内感染例 感染源の男性の活動歴を公表、注意喚起=中央感染症指揮センター提供

台湾、8カ月ぶりに国内感染例 感染源の男性の活動歴を公表、注意喚起=中央感染症指揮センター提供

(台北中央社)台湾での新型コロナウイルスの感染状況について、中央感染症指揮センターは22日、渡航歴がない感染者を新たに1人確認したと発表した。渡航歴がない感染者が確認されるのは約8カ月ぶり。感染したのは30代女性で、すでに感染が確認されているニュージーランド人男性の接触者だった。指揮センターは、感染源となった男性が今月8日から12日までに訪れた北部のデパートなど3カ所を公表し、同一時間帯に同一場所にいた人に対し、外出時のマスク着用や公共の場へ出入り自粛などを呼び掛けた。

渡航歴がない感染者が台湾で最後に確認されたのは4月12日。国内感染ゼロの記録は253日でストップした。

▽ 感染源の男性、接触歴を正しく報告せず

感染が見つかった30代女性は、20日に感染が確認された60代のニュージーランド人男性と接触歴があった。この男性はパイロットで、先月29日に米国に渡航し、今月4日に台湾に戻った。12日に再び米国に向かう際、機内でせきの症状が現れていたという。15日に台湾に戻り、18日に検査を受けた結果、陽性と判定された。30代女性とは今月7日から12日にかけて頻繁に会っていた。だが男性は疫学調査を受けた当初、「明確な行動歴は思い出せない」と話し、30代女性との接触歴について言及していなかった。後に警察が男性の行動歴を調べたところ、女性と接触していたことが分かった。21日に女性に検査を行い、感染が分かった。

台湾の航空会社の乗組員は14日間の在宅検疫(外出禁止)義務の対象外とされており、入境時に無症状であれば、パイロットの検疫期間は3日間のみとなる。

男性が感染可能期間に訪れた地点と時間は次の通り。12月8日午前11時半~午後0時半=新光三越台北天母店(台北市)▽同10日午後6時半~同7時半=遠東SOGO台北天母店(同)▽同11日午前11時~正午=コストコ(好市多)南崁店(桃園市)―。指揮センターはこれらの場所に出入りした人に対し、25日までに疑わしい症状が出た場合はマスク着用の上で地域の指定医療機関を受診し、検査を受けるよう求めた。

疫学調査時に接触歴や行動歴を正しく報告しなかった男性の行為は感染症防止法違反の可能性がある。違反と判断された場合は、最高30万台湾元(約110万円)の過料が科される。

この日、仕事のために台湾に来たフィリピン人3人の感染も確認された。このうち船員の30代男性は先月8日に陰性証明書を所持して入境し、同23日に検疫期間を終える直前の検査でも陰性と判定されていた。今月21日に航海に出る予定だったため、再度検査をしたところ、陽性だった。

台湾内で確認された感染者は計770人になった。

(陳偉婷、張茗喧/編集:名切千絵)