日本時代の研究所、台北市の古跡に 台湾における感染予防医学発祥の地

【社会】 2020/09/29 19:04 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
軍への移管後「梅荘」と改称された研究所の建物=台北市文化局提供

軍への移管後「梅荘」と改称された研究所の建物=台北市文化局提供

(台北中央社)日本統治時代に建設された台北市の「熱帯医学研究所士林支所」の建物が、同市の古跡に認定された。同市政府文化局が28日に招集した文化資産審議委員会で、台湾の感染予防医学発祥の地であることや、建築的な価値を有することが評価され、全会一致で承認された。

同所は熱帯医学や薬学、衛生分野の研究調査などを目的に台北帝国大学(現台湾大)に付置された学術機関。台湾総督府総督官房営繕課が設計し、1939(昭和14)年に竣工した。戦後は台湾大の付属機関となり、ワクチンの研究などが行われた。蒋介石の邸宅「士林官邸」に隣接しており、1956年に国防部(国防省)が同地を借り受けて憲兵隊を駐屯させ、「梅荘」と改称。今でも同部の管理下に置かれている。

(李宛諭/編集:塚越西穂)