アミ族男性「私は中国人」 原住民委「中国政府に利用されるな」/台湾

【社会】 2020/09/29 11:54 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
アモイ開催の海峡フォーラムで「私は中国人」と発言したアミ族出身の男性=中新社提供

アモイ開催の海峡フォーラムで「私は中国人」と発言したアミ族出身の男性=中新社提供

(台北、花蓮中央社)台湾原住民(先住民)アミ族出身の男性が中国・アモイで先日開かれた「第12回海峡フォーラム」で「私は中国人」と発言していたと一部メディアが報じたのを受け、原住民族委員会は28日、報道資料を通じ、「中国政府に利用され、台湾への統一戦線の見本になるのはやめよ」と呼び掛けた。

中国メディア「今日海峡」は20日、フェイスブックで海峡フォーラムの映像を公開し、東部・花蓮出身のアミ族の青年が「私は誇り高き中国人」と発言したと報じた。

同委は報道資料で、「原住民族は炎黄子孫ではなく、中華民族ではない。決して同文同源ではない」と主張した。

同委のイチャン・パルー主任委員は28日、取材に対し、同委は中国大陸との交流も含め、国際交流には反対しないとしつつ、自身が中華民国国民であることをはっきり認識する必要があると言及。個人の言論の自由やアイデンティティーは尊重するものの、個人の名義で民族全体を代表することは我慢ならないとし、男性の発言は「非常に不適切」だと非難した。

取材に応じた男性の父親によれば、男性は台北生まれで、大学卒業後に香港に渡り、その後、中国大陸で働いているという。

(張雄風、李先鳳/編集:名切千絵)