福島原発の処理水放出、台湾が専門家を派遣し調査へ 年内で調整

【政治】 2021/09/27 19:10 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
共同通信社提供

共同通信社提供

(台北中央社)東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出について、行政院(内閣)原子能委員会(原子力委員会)の謝暁星(しゃぎょうせい)主任委員(閣僚)は27日、調査のため専門家を日本に派遣する方向で準備を進めていると明らかにした。日本側も専門家の派遣には同意しており、日程の調整が必要だとし、年内の派遣となる見通しを示した。

国際原子力機関(IAEA)が年内に調査団を日本に派遣する方針だ。謝氏は27日、立法院(国会)で答弁に立ち、台湾はIAEAの調査団に参加していないが、これに類似した形式で調査を行うと説明。派遣する専門家の選出はほぼ完了していると述べた。

この後、謝氏はメディアの取材に対し、調査はIAEAの調査団の調査項目に準じて行われると補足。IAEAの調査団に参加できなくても、実質的には同じ効果が得られることを目指すとした。

同委の報告書によれば、外交部(外務省)や台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)と共に、専門家の派遣について日本側と協議しており、日本側の回答と新型コロナウイルスの感染状況を見て調整を進めていくという。

立法院では、福島を含めた5県産食品の禁輸措置に関する質疑も立法委員(国会議員)から寄せられた。解除に向けて日本と交渉するに当たり、十分な検査体制は整っているかとの質疑に対し、謝氏は過去数年にわたって準備を進めており、器具や実験室の拡充を図ってきたと回答。十分な検査ができるとの見方を示した。

(林育瑄/編集:楊千慧)