台湾、独立関税地域名義でTPP加盟申請 中国が先越せば「リスク」=閣僚

【政治】 2021/09/23 12:51 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
TPPへの加盟申請について説明する鄧政務委員=行政院

TPPへの加盟申請について説明する鄧政務委員=行政院

(台北中央社)環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟申請について、行政院(内閣)の鄧振中(とうしんちゅう)政務委員(無任所大臣に相当)は23日、世界貿易機関(WTO)加盟時と同様に「独立関税地域」として申請したと明らかにした。中国が16日にTPP加盟を申請しており、もし中国が先に加盟を果たせば台湾にとっては「リスクとなる」と警戒感を示した。

行政院は23日午前、院会(閣議)後に記者会見を開き、TPP加盟申請の背景について説明した。

行政院経済貿易交渉弁公室(OTN)の交渉代表を兼務する鄧氏は、TPPへの加盟申請には「台湾、澎湖、金門、馬祖独立関税地域」の名義を用いたと説明。台湾は同名義でWTOに加盟しており、物議を最小限に抑える狙いから同名義を選んだと語った。

このタイミングで加盟を申請した理由については、台湾と密接な交流がある日本がTPPの今年の議長国を務めていることなどを挙げた。「中国(の加盟申請)とは直接的な関連はない」と述べた。

TPPには現在、日本やカナダ、オーストラリアなど11カ国が加盟している。鄧氏は、全ての手続きが終わる時期を見通すのは難しいとしつつ、早期の加盟実現を目指す考えを示した。

(頼于榛/編集:名切千絵)