中国がリトアニアから大使召還 大陸委「台湾と他国の往来阻害」と批判

【政治】 2021/08/11 13:59 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
リトアニアによるワクチン提供に感謝するライトアップ=7月31日、台北101

リトアニアによるワクチン提供に感謝するライトアップ=7月31日、台北101

(台北、ワシントン、ブリュッセル中央社)バルト3国のリトアニアが台湾代表処(大使館に相当)の設置を認めたことに反発し、中国外務省は10日、駐リトアニア大使の召還を決めたと発表した。台湾で対中政策を担当する大陸委員会は同日、中国共産党当局は他国と台湾との往来を外交手段によって阻害すべきではないと書面で批判した。

中華民国(台湾)と外交関係を持たないリトアニア。相互に代表機関を設置することが発表されているほか、リトアニアから台湾へは新型コロナウイルスワクチンが提供されるなど、結び付きが強まっている。

外交部(外務省)の欧江安報道官は10日、リトアニアが国家の尊厳を堅持する姿勢と自由の理念を貫く意志に尊敬の念を抱くとし、今後も民主主義や自由、人権など普遍的な価値観を基礎として各領域での交流を引き続き強化していく姿勢を示した。

プライス米国務省報道官は10日の記者会見で、中国の駐リトアニア大使召還決定について、報復措置だと非難した。欧州連合(EU)諸国が台湾と互恵的関係を築き、北京の行動に抵抗を示すことを支持するとした。

欧州対外行動庁(外務省に相当)の報道官は10日、中央社の取材に応じ、リトアニアと台湾が相互に代表機関を設置することを支持すると述べた。また、中国とEU加盟国間の外交における意見の食い違いは中国とEU間の関係に影響するとの見方を示した。EUは「1つの中国」政策にのっとりつつ、台湾との関係も発展させていきたいとした。

(賴言曦、鍾佑貞、徐薇婷、唐佩君/編集:楊千慧)