台湾、新たな労災保険特別法を公布 蔡総統「労働者の後ろ盾に」

【政治】 2021/04/30 19:15 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
「労工職業災害保険・保護法」公布についての総統令に署名する蔡総統

「労工職業災害保険・保護法」公布についての総統令に署名する蔡総統

(台北中央社)労働者災害補償保険の充実を図る特別法「労工職業災害保険・保護法」が30日、蔡英文(さいえいぶん)総統の署名を経て、公布された。蔡氏は、「労働者の権利保障における里程標」と喜び、メーデーにふさわしい贈り物になるよう、同法を定着させて労働者の後ろ盾になってほしいと労働部(労働省)に指示した。

同法は、労工保険(労働保険)条例で規定する職業災害保険(労災保険)と、被保険者の権利について定めた職業災害労工保護法を統合した特別法。今月23 日に立法院(国会)で可決された。労災保険への加入義務を持つ事業者規模を、従来の従業員5人以上から全事業者に拡大し、各種給付額を引き上げたほか、雇用主の負担軽減、職場復帰制度の拡充なども盛り込まれた。

蔡氏は、台湾には1000万人余りの労働者がおり、就業人口の約9割を占めていると指摘。これらの人々を支えることは、台湾を支えることでもあると述べ、同法がより良い労災補償システム構築を目指すものであることを強調した。

(温貴香/編集:塚越西穂)