福島原発処理水の海洋放出 「日本は台湾に知らせるべき」=外交部

【政治】 2021/04/12 18:57 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
外交部の田中光・政務次長

外交部の田中光・政務次長

(台北中央社)東京電力福島第1原子力発電所の処理水について、日本政府が海洋放出して処分する方針を固めたことについて、外交部(外務省)の田中光・政務次長は12日、日本とは原子力エネルギーに関して情報交換を行う覚書を取り交わしているとし、日本側が何か変更を行うのであれば、台湾に先に知らせるべきだとの見解を示した。

立法院(国会)外交・国防委員会で、野党・国民党の温玉霞・立法委員(国会議員)の質疑に対する答弁で述べた。温氏は、国際記者会見を開いて日本側に抗議する予定はあるかについても田氏に尋ねた。

田氏は、処理水の海洋放出は台湾だけでなく、日本の漁業従事者らも注目している問題だとし、日本側に関心を表明するよう台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)にすでに指示したと説明した。

2011年の原発事故後、各国が原子力エネルギーの安全を強化するのに加え、国際協力の必要性が見直されたことから、台湾と日本の窓口機関は2014年、覚書を締結。原子力の安全確保などを目的に、技術情報の交換に向け双方が協力することが明記された。2017年には、当局間で原子力事故などの緊急時における情報交換を可能にすることが新たに明記された。

(游凱翔/編集:楊千慧)