米大使の台湾訪問、断交後初 パラオ大統領外遊に同行

【政治】 2021/03/29 18:11 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
駐パラオ米国大使ヘネシー-ナイランド氏

駐パラオ米国大使ヘネシー-ナイランド氏

(台北中央社)中華民国(台湾)と外交関係を持つ南太平洋パラオのウィップス大統領の訪台にヘネシー-ナイランド駐パラオ米国大使が同行している。国際情勢に詳しいシンクタンク、国防安全研究院の蘇紫雲氏は、米大使による台湾訪問は公式の記録を見る限りでは、1979年の台米断交後で初めてだと指摘した。

ウィップス大統領は28日午後、台湾に到着。1月の大統領就任以降、初の外遊で、滞在中には台湾との観光往来再開の枠組み「トラベルバブル」のPRなどを行う。到着の際のあいさつでは、台湾との間には深い信頼関係が築かれていると強調したほか、今回の旅は台湾、パラオ、米国が共に努力したことで実現したとも述べた。

台湾国際法学会副秘書長の林廷輝氏は、駐パラオ米国大使がウィップス大統領に同行した意義について、台湾、米国、そして第三国という三者間の協力体制が築かれていると説明。このような現象は台米断交後、初めて見られたとしている。

林氏は、米国による大使の派遣は台湾との公的交流を米国がタブー視していないことを示すとも指摘。台湾と米国が26日、沿岸警備の協力で覚書を結んだことに言及し、今後、台湾が国交を結ぶ太平洋の島国や米国と連携して海上訓練を行う可能性もあるとの見方を示した。

与党・民進党の羅致政・立法委員(国会議員)は、台米関係が二者間の協力関係から三者以上の関係に広がっているとし、プラスに捉えられる発展だと歓迎した。

(游凱翔、林育瑄/編集:楊千慧)