台湾芸能人が相次ぎ「新疆綿」支持 蘇行政院長「人権のために声を上げて」

【政治】 2021/03/26 17:53 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
「新疆綿」支持を表明した(左から)ナナ(欧陽娜娜)、チャン・チュンニン(張鈞甯)、グレッグ・ハン(許光漢)

「新疆綿」支持を表明した(左から)ナナ(欧陽娜娜)、チャン・チュンニン(張鈞甯)、グレッグ・ハン(許光漢)

(台北中央社)新疆ウイグル自治区で生産されている「新疆綿」の不使用を表明したファッションブランドに対する不買運動が中国で起こっている。これに絡み、批判の対象となったブランドの広告塔を降板する台湾の芸能人が相次いだ。蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)は26日、人権のために声を上げるよう呼び掛けた。

新疆綿を巡っては、強制労働によって綿が生産されていると指摘されている。中国版ツイッター「微博」(ウェイボー)で24日、スウェーデンのH&Mが昨年発表した新疆綿に懸念を表明する声明が拡散されたのをきっかけに不買運動が始まった。25日には政府系メディアが、新疆綿の認定を昨年取りやめた非政府組織(NGO)ベター・コットン・イニシアチブ(BCI)への批判を展開し、BCIに加盟するナイキやプーマ、ユニクロなどにも矛先が向けられた。

これを受け、中国や香港、台湾の芸能人が相次いで、「新疆綿拒否」と名指しされた各社の広告塔降板を表明した。台湾の芸能人ではチェリストのナナ(欧陽娜娜)や俳優のグレッグ・ハン(許光漢)、エディ・ポン(彭于晏)らがコンバースやプーマ、カルバンクライン、アディダスなどとの契約終了を発表した。

26日の立法院(国会)では与党・民進党の議員から、台湾の芸能人の「新疆綿支持」表明に関する質問が上がった。蘇氏は、どの地域の人権侵害に対しても台湾は非難すると述べ、政府として人権侵害に対抗する姿勢を示した。李永得文化部長(文化相)は、台湾は世界と歩みを揃えて中国を非難すべきだとし、芸能人に対し、個人的利益のために人権侵害を是認するのはやめるよう呼び掛けた。

(郭建伸、林育瑄/編集:名切千絵)