蘇行政院長、与野党衝突の中で施政報告=豚肉輸入緩和巡り国民党が議事妨害

【政治】 2020/11/27 13:18 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
与党議員に守られ施政報告を行う蘇行政院長

与党議員に守られ施政報告を行う蘇行政院長

(台北中央社)立法院(国会)で27日、豚肉の輸入制限緩和を巡り、野党・国民党と与党・民進党の両党立法委員(議員)が激しく衝突した。両党議員が豚の皮や内臓などを投げ捨てるなどもみ合いを続ける中、蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)は演壇に立ち、施政報告を行った。蘇氏は9月22日以降、国民党議員によって施政報告を阻まれ続けており、13回目の登院にして登壇が叶った。

政府は8月、月齢30カ月以上の米国産牛肉と成長促進剤「ラクトパミン」を飼料に使用した豚肉の輸入を来年元日付で解禁すると発表した。国民党は蔡英文(さいえいぶん)政権が市民や産業界と意思疎通をせず、国会の監督も受けずに輸入解禁を決めたことなどに猛反発。国民党は、食肉へのラクトパミン有無の表示義務化など同党が提示する要求に政府が答えていないとして、議事妨害を続けている。

蘇氏は施政報告で、米国は最も力を持ち、台湾を固く支持してくれる友人だと言及し、「台湾は必ずや国際化しなければならない」と述べた。

(郭建伸、林育瑄/編集:名切千絵)