WHO総会 「台湾の参加」、議題に採用されず 行政院長「世界が非難」

【政治】 2020/11/10 14:06 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
蘇貞昌行政院長

蘇貞昌行政院長

(ブリュッセル中央社)世界保健機関(WHO)の年次総会が9日、オンラインで開会した。台湾のオブザーバー参加に関する提案について複数の国交樹立国が台湾を支持する発言をしたが、中国の反対によって、議題に盛り込まないことが決定された。蘇貞昌行政院長(首相)は10日、中国はますます多くの国から非難されることになると反発した。

台湾のオブザーバー参加を議題に取り上げる提案は中華民国(台湾)と外交関係を結ぶ14カ国から出された。開会後に非公開で行われた一般委員会では、複数の国交樹立国が台湾を支持する発言をしたが、中国の反対があり、議題不採用を助言するとの結論が出された。午後に行われた2対2の弁論では、マーシャル諸島とホンジュラスが再度、台湾の参加を議題に入れるよう求めたが、中国とパキスタンに反対された。中国は、台湾は一つの中国原則の下で国際組織に参加すべきだと強調した。その結果、本会議は一般委員会の助言を採用し、議題に盛り込まないことを決めた。

蘇氏は立法院(国会)の答弁前に報道陣の取材に応じ、大多数の国が台湾のWHO参加を支持していると言及。中国は政治的要素によって、新型コロナウイルス対応で成果を挙げている台湾が経験や智慧を伝え、全世界の防疫を手助けすることを阻害していると批判した。さらに、これは台湾への圧力というだけでなく、世界に対する破壊でもあると指摘した。

台湾は2009年から2016年まで8年連続でオブザーバーとしてWHO総会に出席していたが、2017年以降は中国の圧力を背景に4年連続で招請されていない。

(唐佩君、戴雅真/編集:名切千絵)