(ブリュッセル中央社)世界保健機関(WHO)年次総会の再開セッションが来週、スイス・ジュネーブで開幕する。会議では、WHO参加を求める台湾のために多くの友好国が声を上げる予定。また、期間中には会場外でも、「Taiwan Can Help」(台湾は手助けできる)などのメッセージが電車の車体広告を通じて届けられる。
今年5月に行われた第73回WHO総会は、新型コロナウイルスの影響を受けて規模が縮小され、今月9日から14日までの日程で再度開催となった。今回は、中華民国(台湾)と外交関係を結ぶ国々が提案した、台湾のWHO参加に関する議題が話し合われるほか、理念の近い国々も台湾支持の発言をする見通しとなっている。
4日に登場した電車の車体広告では、台湾マジョリカタイル博物館(嘉義市)が提供した13種類のマジョリカタイルの模様を背景に台湾の形が浮かび上がるデザインで「専門的かつ実務的で、貢献できる」台湾の主張をアピールし、WHOの会議や活動に参加する意欲を伝えている。駐ジュネーブ弁事処(領事館に相当)は同日、SNSに「台湾のWHO参加によってあなたや私が更に守られる」と書かれた英語のプラカードを掲げる地元男性と、広告デザインを紹介する映像を投稿し、支持を呼び掛けた。
(唐佩君/編集:塚越西穂)