(台北中央社)李登輝元総統の死去を受け、蔡英文(さいえいぶん)総統は30日夜、自身のフェイスブックを更新。「最も深い哀悼」を表明したほか、李氏の総統在任(1988~2000年)中のかじ取りに言及し、「権威主義の反動と民主主義の理想のはざまで、台湾で静かなる革命を起こし、台湾を台湾人の台湾にしてくれた」とたたえた。
李政権下の1990年代に台湾の世界貿易機関(WTO)加盟や対中政策に関わった蔡氏。「民主化へのこだわりや、国家主権に対する確固たる意志が深く印象に残った」と振り返るとともに、「決断を下すとき、謙虚で勇敢な心を忘れないよう励ましてくれた」と感謝した。
また、李氏は「民主主義と自由を台湾に残した」とした上で、「この精神は、新時代の台湾人が勇ましく次の試練に向き合い、『台湾人に生まれての幸せ』を追い求める原動力になるだろう」との考えを示した。
(編集:羅友辰)