中国禁輸の台湾果物、日本から「食べたい」の声も輸出拡大に課題

【社会】 2021/09/22 13:51 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾産のバンレイシ(左)とレンブ

台湾産のバンレイシ(左)とレンブ

(東京中央社)中国から輸入停止を発表された台湾産の果物、バンレイシ(釈迦頭)やレンブが日本のインターネットユーザーから注目を集めている。ただ、日本へは現段階では生果実は輸出できず、輸出できるのは冷凍のバンレイシのみだ。

中国当局は害虫を理由に20日から輸入を禁止するとした。台湾産パイナップルも今年3月から輸入停止となっており、一連の禁輸措置は政治的な理由によるものとみられる。日本では台湾産パイナップルを支援しようと買い支えの動きが広がった。今回、禁輸の対象となったバンレイシとレンブについても、ネットを中心に「食べたい」との声が上がっている。

旅行ツアーのほか、台湾の特産品も日本向けにオンラインで販売するKKdayでは、冷凍の台湾産バンレイシを取り扱っている。同社の張家瑋さんによれば、中国が禁輸を発表してから冷凍バンレイシの売り上げは伸びているという。

日本でのニーズに応えようと、バンレイシの冷凍加工を行っている台湾の業者に連絡したが、張さんが知る限りでは1社しかない上、販売されている数自体も少なく、仕入れが難しい状態だと話し、解決を望む考えを示した。

同社のサイトでは1セット5700円で販売しており、入っているのは2~3個だという。冷凍のため、輸送に大きなコストがかかり、値段を下げるのは難しいと張さんは語った。

中国の禁輸措置を受け、行政院(内閣)農業委員会は中国以外の国への輸出を強化する方針で、日本を含め、新たな市場を開拓するとしている。

謝長廷(しゃちょうてい)駐日代表(大使に相当)は20日、フェイスブックを更新し、バンレイシとレンブの生果実の輸出について、日本側と交渉する姿勢を示した。

(楊明珠/編集:楊千慧)