台湾、コロナ対策強化 室内100人超の集会中止 陳指揮官「市中感染の段階」

【社会】 2021/05/11 18:40 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
道を渡る市民たち=資料写真

道を渡る市民たち=資料写真

(台北中央社)台湾で感染源不明の国内感染者が6人確認されたのを受け、中央感染症指揮センターは11日、新型コロナウイルスへの警戒レベルを「レベル2」に引き上げ、感染拡大防止措置を強化すると発表した。期間は同日から来月8日までの4週間。室内での100人以上の集会を原則的に中止とするほか、台湾鉄路管理局(台鉄)や台湾高速鉄道(高鉄)での飲食を禁止するなどし、感染拡大を食い止める。

国内感染者6人のうち5人は、北東部・宜蘭県のゲームセンターの従業員と利用客で、クラスター(感染者集団)と認定された。残る1人は北部・新北市蘆洲に行動歴がある感染者で、感染源は分かっていない。指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は11日午後の記者会見で、台湾は「すでに市中感染の段階に入った」と明らかにした。

11日から来月8日まで実施する感染防止措置は次の通り。

(1)混雑した場所への出入りを控える。感染リスクが高い場所に出入りする際には、マスクを終始着用することが求められる。マスクを着用せず、係員の注意にも従わない場合は、3000台湾元(約1万1700円)以上、1万5000元(約5万8500円)以下の過料が科される。

(2)屋外で500人以上、室内で100人以上のイベントを原則的に中止とする。指定席制や間隔を空けた着席、連絡先登録制、マスクの終始着用、飲食禁止などの感染防止策を導入可能な場合には、感染防止計画を当該地域の主務機関に提出し、許可を取得すれば実施できる。

(3)全てのイベントや営業場所、公共の場で社会的距離の確保またはマスクの終始着用・仕切り板の使用を徹底する。連絡先登録制や検温、手指の消毒、人の流れの管理、入場者数の管理、動線の調整などの措置を確実に実施する。これらの措置を徹底できない場合は開催中止や休業とすることが求められる。必要な場合には、レジャー・娯楽関連施設を強制的に閉鎖する。

(4)飲食業者には連絡先登録制や店内の定期的な清掃・消毒の徹底が求められる。従業員はマスク着用やこまめな手洗いを徹底するほか、来店客の検温や手指の消毒への協力、取り箸・取り分け用スプーンの提供など、個人の防護措置に協力することも求められる。不特定の来店客を相席させる場合には、適切な間隔を保つか仕切り板を使用する必要がある。これらの措置が実施できない場合は、テイクアウトでのメニュー提供を推奨する。

(6)台鉄や高鉄、高速バスなど公共交通機関での飲食を禁止する。今月15日以降は台鉄、高鉄の都市間輸送列車について、立ち席乗車券の販売を中止する。

▽台湾全土の病院とケア施設、面会停止 来月8日まで

指揮センターは11日、台湾全土の病院とケア施設について、同日から来月8日まで原則的に面会を停止すると発表した。入院患者や施設入居者の付き添いは1人まで認められる。

(編集:名切千絵)