裕仁皇太子「台湾行啓」宴会料理を再現=南部・台南ホテル

【社会】 2021/05/06 18:26 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
皇太子裕仁親王が台湾行啓の際に食べた宴会料理を再現した「摂政宮皇太子御宴」=シルクスプレイス台南提供

皇太子裕仁親王が台湾行啓の際に食べた宴会料理を再現した「摂政宮皇太子御宴」=シルクスプレイス台南提供

(台北中央社)後に昭和天皇となった皇太子裕仁親王が台湾行啓(ぎょうけい)の際に食べた宴会料理を再現したコース料理「摂政宮皇太子御宴」が南部・台南市内のホテル「シルクスプレイス台南(台南晶英酒店)」で提供されている。半年かけて文献調査を行い、専門家の協力の下、試作を重ねて完成させたという。

日本統治時代の1923(大正12)年4月、裕仁親王は摂政の立場で台湾に12日間滞在し、各地を視察した。宴会で出された料理は「台湾料理」の基礎になったとされる。同ホテルによれば、コース料理は当時の新聞記事を参考に料理人の解釈を交えて再現された。

料理長の盧偉強さんは試作過程で、メニューの1品目「雪白官燕」にはツバメの巣(官燕)を砂糖水に浸すと記事に書かれていたものの、「雪白」が調理法を示すのか、料理を形容する言葉なのかは分からなかったと回想。考えた末、広東料理の手法を参考に牛乳やホタテ、卵白で白いゼリーを作り、それにツバメの巣などをのせて完成させた。

裕仁親王が台南を訪れた際に宿泊した旧台南県知事官邸は市定古跡として現在も残されている。料理はホテル内のレストランのほか、同官邸内で楽しむこともできる。10人以上で予約を受け付け、14品提供されるフルコースは1人6380台湾元(約2万5000円)。

李靖文・総支配人は、市内の裕仁親王が訪問した場所をガイドと共に巡るツアーを企画中だと話した。

(余暁涵/編集:楊千慧)