台湾、独ワクチン確保ならず 中国が介入か

【政治】 2021/02/17 16:49 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
中央感染症指揮センターの陳時中指揮官

中央感染症指揮センターの陳時中指揮官

(台北中央社)新型コロナウイルス対策を担当する中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は17日、ラジオ番組に出演し、独バイオ医薬のビオンテックと交渉していたワクチン500万回分を確保できなかったと明らかにした。同社は台湾を含めた中華圏向けの販売などで中国の上海復星医薬と提携しており、陳氏は契約に至らなかった要因として中国当局の介入を示唆した。

陳氏は昨年、ワクチン調達の進捗(しんちょく)状況について国際的枠組み「COVAX(コバックス)」を通じた入手や英アストラゼネカ製ワクチンの購入予定について発表していたが、メーカーが伏せられていた交渉中のワクチンもあった。

陳氏は一部ワクチンの詳細を明らかにしていなかった理由について、ビオンテックが上海復星医薬と協力関係にあることに触れた上で、外的な圧力が介入することを懸念していたと説明。昨年末、契約直前でビオンテックが二の足を踏んだといい、その背景に「台湾が喜ぶのを面白くないと思う者がいた」と指摘した。

蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)によれば、台湾は10日時点でワクチン約2000万回分を確保。国内でもワクチン開発を進めている。

(張茗喧/編集:楊千慧)