大陸委「非建設的批判は隔たりを深めるだけ」 中国の反発に反論/台湾

【両岸】 2021/10/11 18:19 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
大陸委「非建設的批判は隔たりを深めるだけ」  中国の反発に反論/台湾

(台北、上海中央社)中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光(ばぎょうこう)報道官は10日、蔡英文(さいえいぶん)総統が中華民国の建国記念日「双十国慶節」に行った演説に対し、「『台湾独立』を吹き込み、対立を扇動している」と反発した。台湾で対中政策を担う大陸委員会は同夜、「国台弁の全く建設的ではない責任転嫁や批判、中傷は両岸(台湾と中国)の隔たりや認知の開きを深めるだけであり、ポジティブな意思疎通の発展には無益だ」と反論した。

蔡総統は10日の国慶祝賀式典の演説で、両岸関係について「現状維持こそがわれわれの主張だ」と訴え、一方的に現状を変えようとする行為を全力で阻止する方針を示した。また、両岸の不一致は平等な対話によって解決されるべきだと強調し、「われわれは冒険はしないが、台湾の人々が圧力に屈するとは決して思ってはならない」と中国をけん制した。

さらに台湾の4つの堅持ー自由で民主的な憲政体制を保つ▽中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない▽主権を維持し、併呑を許さない▽中華民国台湾の未来は全台湾人の意思によって決められるーを掲げ、これらは「台湾の人々がわれわれに示した限度であり、台湾人の最大公約数だ」と述べた。

演説に対し、馬報道官は書面で、台湾と中国双方の窓口が1992年に「一つの中国」を巡って形成したとされる「92年コンセンサス」の堅持と「台湾独立」反対は両岸関係の共同の政治的基礎だと改めて主張した上で、「民進党当局」は92年コンセンサスを否認し、対話の基礎を破壊したと非難。また「『台湾独立』によって分裂を図り、両岸間の対話の扉を閉ざした」と批判した。

大陸委は中国側の反発に対し、蔡総統の演説は両岸政策の一貫性を示し、台湾の2300万人の人々の固い決意を伝えるものだと説明。北京当局に対し、敵意ある考え方や武力で問題を解決しようとする手段を捨て去るよう呼び掛けた。また、中華民国は主権独立国家であり、110年来揺らいだことはないと強調し「両岸にはいかなる従属関係もない。これは事実だ」と訴えた。

(頼言曦、呉柏緯/編集:名切千絵)