中国、台湾産のバンレイシやレンブも輸入停止 農業委「受け入れられない」

【両岸】 2021/09/19 18:55 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
中国、台湾産のバンレイシやレンブも輸入停止 農業委「受け入れられない」

中国、台湾産のバンレイシやレンブも輸入停止 農業委「受け入れられない」

(台北中央社)中国の税関当局は19日、台湾から輸入したバンレイシ(釈迦頭)やレンブから害虫が何度も検出されたとして、20日から輸入を一時停止すると台湾に通知した。行政院(内閣)農業委員会の陳吉仲(ちんきちちゅう)主任委員(閣僚)は、中国側の措置について国際標準に合致せず、受け入れられないとし、世界貿易機関(WTO)への提訴も辞さない姿勢を示した。

中国は3月から台湾産パイナップルの輸入を停止。その際にも害虫を理由としていた。

中国側の通知を受け、同委は19日午後、記者会見を開いた。陳氏によれば、問題の害虫については輸出のための検疫措置を強化しており、今年6月末以降、中国側から検疫における不合格の通知は受けていなかった。

陳氏は、中国が通知からわずか1日で輸入停止とすることに言及し、国際標準に合致しないと指摘。また、パイナップルの輸入停止時と同様に輸入先で対処できる害虫だとした上で、一方的な輸入停止は認められないとの考えを示した。

陳氏は農民の権益確保のため、10億台湾元(約40億円)を投じると説明。中国以外への輸出を強化する方針を示し、すでに輸出しているシンガポールやマレーシア、カナダなどのほか、日本やベトナムなど新たな市場も開拓していくという。

いずれの果物も、中国が主な輸出先となっており、昨年、バンレイシは約1万4千トン、レンブは約4800トン輸出された。ただ、中国への輸出量が年間の総生産量に占める割合はバンレイシが約23%、レンブは約10%にとどまる。

同委は国内での消費促進も図る方針。10月に発行が始まる振興券での購入を市民に呼び掛けるほか、インターネット通販での販売も強化していくという。

(張雄風、賴言曦/編集:楊千慧)