天安門事件から32年 台湾が中国に呼び掛け「人民の声封じないで」

【両岸】 2021/06/04 16:02 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
天安門広場=6月4日、北京市

天安門広場=6月4日、北京市

(台北中央社)中国の民主化運動が武力で弾圧された1989年の「天安門事件」から4日で32年を迎えるのを前に、台湾で対中政策を担当する大陸委員会は3日、人民の声を封じ込めないよう北京当局に呼び掛けるとともに、中国共産党が民主改革を真摯に考え、その体制づくりに取り組むことによってのみ、両岸(台湾と中国)の差異が縮まると強調した。

同委は報道資料で、中国共産党は天安門事件に正面から向き合わず、反省、謝罪することを回避してきたとして「遺憾」を表明。また、自らの権力を固めるために行う言論統制や監視、民主派弾圧などさまざまな抑制が社会の矛盾を深め、制度改革をより難しくしているだけでなく、地域の安全、安定に影響を及ぼすリスクもあると指摘した。その上で、台湾に対する政治的主張の強制や軍事的威嚇をやめ、「平和、対等、民主、対話」に基づく建設的な対話こそ双方の人民のためになると訴えた。

同委はまた、2017年に中国で身柄を拘束された台湾の非政府組織(NGO)活動家、李明哲氏についても言及し、「不当に投獄された」として早期釈放を求めた。

(賴言曦/編集:塚越西穂)