香港の在台湾窓口機関、業務一時停止 大陸委「甚だ遺憾」

【両岸】 2021/05/18 18:45 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
香港の在台湾窓口機関、業務一時停止 大陸委「甚だ遺憾」

香港の在台湾窓口機関、業務一時停止 大陸委「甚だ遺憾」

(台北、香港中央社)香港当局は18日昼、台湾に置く窓口機関「香港経済貿易文化弁事処」の業務を一時停止したと発表した。理由は説明していないが、台湾での新型コロナウイルスの感染拡大とは無関係だとしている。台湾で対中政策を担当する大陸委員会は同日午後、報道資料で、業務の一時停止を决定した理由がいかなるものであっても「尊重する」と理解を示しつつも、香港側の一方的な決定に対しては「甚だ遺憾だ」と表明した。

大陸委は報道資料で、香港在台弁事処は2011年、台湾と香港が相互に弁事処を置くとの共通認識に基づいて設立され、何年にもわたり運営されてきたと言及した。

香港在台弁事処は2011年、台北市に設置された。当時、国民党・馬英九(ばえいきゅう)政権下だった台湾は香港との交流を促進させており、台湾が香港に置く代表機関は同年、1966年以来使われてきた「中華旅行社」から「台北経済文化弁事処」に名称変更し、地位が格上げされた。

だが、民進党・蔡英文(さいえいぶん)政権下で中国との関係が冷え込む中、香港にある台北経済文化弁事処処長のビザが香港側から発給されず、赴任できない状況が約3年にわたり続いている。

香港在台弁事処の業務一時停止ついて、同弁事処の内情に詳しい消息筋は中央社の取材に対し、幹部がビザを取得できないためだとの見解を示した。一方で、関係筋によれば、同処には現時点で代理主任レベルの1人を含む計4人の職員が在任しており、そのうち1人のビザが6月に有効期限を迎える以外、残り3人は有効期間内にあるとされている。

(賴言曦、張謙/編集:名切千絵)