伝統的人形劇の重鎮、鍾任壁さん死去 過去に日本語での公演も/台湾

【芸能スポーツ】 2021/09/07 17:26 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
鍾任壁さん=雲林県政府提供

鍾任壁さん=雲林県政府提供

(雲林中央社)伝統的人形劇「布袋戯」(ポテヒ)の伝承に尽力した新興閣掌中劇団の5代目団長・鍾任壁さんが5日、死去した。日本語で公演ができる台湾唯一の人形操演師とされた。来月には鍾さんの人生を記録したドキュメンタリー作品の上映が予定されており、上演目前の訃報に、関係者は哀悼の意を表した。

鍾さんは1932年、中部・雲林県西螺鎮生まれ。これまでに国内で2万回以上、海外60カ国・地域でも600回以上公演を行った。日本にも弟子がいる。

来月上映予定のドキュメンタリーは、雲林県政府が製作した。張麗善(ちょうれいぜん)雲林県長は6日、「深い悲しみを感じている」とのコメントを発表。県文化観光処の陳璧君処長は、2018年に長野県で行われた「いいだ人形劇フェスタ」での公演を振り返り、全編日本語で観客と触れ合い、素晴らしい演出で大きな反響を得たと語り、鍾さんの死を悼んだ。

県によると、鍾さんのドキュメンタリーは10月1日に県内で開かれる人形劇の祭典「雲林国際偶戯節」のイベント内で初上映される。

(姜宜菁/編集:齊藤啓介)