(台北中央社)中国語を身に付けようと台湾に留学した沖縄県出身の前里陸斗さん(22)がサッカーで才能を開花させ、このたび、台湾プレミアリーグに所属する「台北展逸天行者」のキャプテンに就任した。
台湾プレミアリーグは、企業や大学の8クラブからなるセミプロの男子サッカーリーグ。前里さんは高校卒業後、北部・新北市の真理大学観光学科に留学し、勉強の傍ら、他校のサッカー部と交流するなどして小学生時代から親しんできたサッカーを楽しんでいたが、そのうちそれだけでは物足りなく感じるように。インターネットで台湾のトップカテゴリーである同リーグの存在を知り、台北紅獅の入団テストに挑戦したところ、見事合格した。
その後、民間企業とスポンサー契約をした台北紅獅は台北展逸天行者に改称。台北市内で6日に行われた発足発表記者会見に出席した前里さんは、台湾でサッカーをやるとは思っていなかったと明かしつつ、過去の経験と流暢な中国語を生かし、日本人コーチとチームメートとの橋渡しになれればと意気込んだ。
(黄巧雯/編集:塚越西穂)