台湾「朝食地図」を絵本に 制作に3年、各地訪ね感じた文化の多様さ

【社会】 2021/01/31 18:46 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
聯経出版提供

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(台北中央社)台湾各地の朝食を細かに描いた絵本「台湾早餐地図」。作者の百香果さんが3年かけて、あちこち訪ねて回り描き上げた19枚の絵が収められている。取材先では食べられるだけ食べた。その中で、台湾の食文化の多彩さを改めて感じたという。

蔡英文(さいえいぶん)総統は今月末、フェイスブックで「最近購入した一冊」を紹介。投稿した15冊のうちの1冊が「台湾早餐地図」だった。中央社の電話取材に応じた百香果さんは、2009年、夫の仕事で東京に渡った際、初めて郷愁を覚えたと語る。

元々、食べることが好きだったという百香果さん。東京では食べたものを絵に残すようになった。「食べ物というのは、その人、社会、国を最も早く、手軽に理解する方法だと思うんです」。学生時代、グラフィックデザインを専攻していた百香果さんにとって、食べ物を描くことは非常に自然なことだったという。

だが日本で暮らしていたため、同書の制作過程は大変なものになった。出身地である台北以外の朝食には詳しくなかったため、各地を実際に訪ねることにした百香果さん。絵本のために3度帰台し、13県市を回った。

最も驚いたのは南部・台南の食文化。生の牛肉に熱いスープをかけた牛肉スープ(牛肉湯)やゲットウの葉で包んだちまき(菜粽)を朝食に食べるのは台南ならではだ。台北出身の百香果さんには新鮮に感じられた。

「この本を作るのは本当に難しかった。ここには台湾の全てが詰め込まれています」と力を込めた。

(編集:楊千慧)