(台北中央社)人気ホラーゲームを基にした台湾ドラマ「返校」が5日から、米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)で配信開始される。台北市内で2日、記者会見が行われ、出演者らが作品をPRした。プロデューサーのリン・イーリン(林怡伶)は、作品で伝えたいのは「真相に向き合う勇気を持つこと」だと述べ、「真相や真実、本当の自分に向き合うことこそが、真の自由につながる道の始まりになる」と感慨深げに語った。
同作は台湾のゲーム制作会社、レッド・キャンドル・ゲームズ(赤燭遊戲)が2017年に開発した同名PC ゲームを翻案。国民党政権による白色テロが行われていた1962年の高校を舞台に、高校生男女によって謎が解き明かされていく物語を通じて自由への渇望を描き出した。戒厳令下の台湾を題材にしたことで大きな話題を呼び、2019年には映画化もされた。ドラマ版は舞台はそのままに、時代設定を30年後の1990年代に移し、新たな物語を展開する。
リン・シークン(林仕肯)プロデューサーは、同作で描いているのは「いかにして恐怖に向き合うか」だとし、作品を通じて恐怖と向き合う勇気を持ち、「自分を自身の本当の主人にしてほしい」と呼び掛けた。
主要キャストはリー・リンウェイ(李玲葦)、ハン・ニン(韓寧)、ホアン・グアンジー(黄冠智)、ヤオ・チュンヤオ(姚淳耀)ら。
全8話。5日から毎週土曜夜9時(台湾時間)にネットフリックスで最新話が配信される。公共テレビ(公視)でも同時放送される。
(編集:名切千絵)