コロナ対策本部、検体取り違え発表 検査体制強化の方針/台湾

【社会】 2020/10/28 19:16 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
イメージ=Unsplashから

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(台北中央社)新型コロナウイルスの対策に当たる中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は28日、検査で検体の取り違えがあったと発表した。同センターは検査体制を見直し、誤りを防ぐ措置を講じる方針。

11日に中国から帰国した男性は530人目の感染者とされていた。空港で受けた1回目の検査では体内のウイルス量が非常に多いとの結果が出ていたが、翌日には陰性となり、3~4回目の検査も陰性で、同センターの張上淳・台湾大教授は「おかしい」と指摘。同センターは、検査結果に誤りがないか調査を続けていた。

陳氏は28日の会見で、中国から帰国した男性のものとされていた検体の核酸(DNA)が、分析の結果、男性と同じ日にフランスから帰国した別の男性のものと一致したと発表。フランスに滞在していた男性は帰国時の検査では陰性となっていたが、在宅検疫(外出禁止)措置期間中に症状が悪化し、19日に陽性と判定されていた。実験室内で取り違えがあったとみられるという。

同センターは、中国から帰国した男性の診断を取り消すとし、中国側や国際保健規則(IHR)の窓口に連絡する方針を示した。検査体制については、人員の増強を促進するほか、高度に自動化された設備を導入し、手作業を減らすなどして強化を図るという。

(張茗喧、張雄風/編集:楊千慧)