台湾にいても香港を取り戻せる=中国の禁書扱う香港人書店長

【社会】 2020/08/22 16:14 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
林栄基さん=2020年6月13日、台北

林栄基さん=2020年6月13日、台北

(台北中央社)香港国家安全維持法の施行で民衆への取り締まりが強まっている香港。かつて中国政府に迫害され、香港から台湾に拠点を移した「銅鑼湾書店」の林栄基店長は21日、香港人は台湾にいても故郷を取り戻せるとの見解を示した。台北市内で開催された自由をテーマとしたフォーラムで語った。

林さんは、第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによって迫害されたユダヤ人の境遇が香港人と似ていると紹介。台湾も香港と同様に中国からの圧力を受けているが、中国に抵抗する大砲や銃などの武器を擁しており、数十万の香港人が台湾に移住すれば、台湾人とともに台湾を守れると述べた。また、香港は一つの地名で、重要なのはそこに暮らす人々だと強調。台湾に香港人が共同生活できる場所を作ることができれば、これも香港を取り戻すことになるとの考えを示した。そして、その実現に向け、香港人の受け入れ拡大を政府に呼び掛けた。

内政部(内務省)移民署のデータによれば、今年上半期で台湾での居留許可を得た香港人は3161人で、林さんの求める数十万人とは開きがある。

同フォーラムは「自由への読書」と題され、国家図書館(台北市)と米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)が共催し、これに銅鑼湾書店が協力した。林栄基さんのほか、香港人作詞家のアルバート・レオン(林夕)さんや台湾大の明居正・名誉教授らが講演した。

(郭建伸/編集:荘麗玲)