胸キュン要素がたっぷり詰まっている台湾ドラマ。その中には印象的な風景も多数登場する。近年放送された台湾ドラマに登場した特色あるスポットの中から、北部にある6カ所を紹介する。
◇「狼王子」~狼王子が育った洞窟~
コウモリの生息地として知られる「三民蝙蝠洞」(桃園市復興区)。ここは「狼王子」の中で、主人公のズーミン(デレク・チャン)がオオカミの両親と暮らした洞窟として使われた。郷道114号の終点が蝙蝠洞に続く步道の入口となっており、洞窟までは徒歩で40分。歩道周辺には美しい自然景観が広がり、家族で行楽を楽しめるスポットとなっている。◇「僕らのメヌエット」~子供の頃の思い出の地~ラン・ジェンロン(藍正龍)とアンバー・アン(安心亜)が主演した「僕らのメヌエット」(妹妹)で、ヤオチー(ジェンロン)とジーウェイ(アンバー)が子供の頃に喜怒哀楽を伝えあった場所として登場したのは、台湾鉄路管理局(台鉄)平渓線菁桐駅の近くにある「菁桐煤礦公園」(新北市平渓区)。日本統治時代に開業した炭鉱「石底大斜坑」の隣にあり、かつての炭鉱業の面影を感じることができることから、観光スポットとなっている。◇「恋する、おひとり様」~2人がすれ違う鐘楼~新竹南寮漁港に建つ「許願鐘楼」(新竹市東区)は、「恋する、おひとり様」(喜歓一個人)で、カイチー(パフ・クオ)とズージエ(リウ・イーハオ)がすれ違うシーンの撮影が行われた。地中海風の佇まいで、多くのカップルが訪れるデートスポット。◇「巷弄裡的那家書店」~主人公が経営する本屋~リー・ウェイ(李威)やニッキー・シエ(謝欣穎)ら主演の「巷弄裡的那家書店」で、記憶を失ったシューレイ(リー・ウェイ)が経営する「閲楽書店」は、台鉄頭城駅そばの「文創頭圍園区」(宜蘭県頭城鎮)にあるクリエイティブショップ「綠木田心」をロケ地として撮影が行われた。同園の敷地内にはかつて台鉄の職員宿舎として利用されていた日本風の木造建築が並んでおり、現在ではカフェや展示スペースなどとして再利用されている。◇「アニキに恋して」~オープニングで登場の草原~見晴らし抜群の「桃源谷大草原」は「アニキに恋して」(愛上哥們)で、ズーフォン(バロン・チェン)がヤーヌオ(メーガン・ライ)に胸の内を打ち明ける場所として使われたほか、オープニング映像にも登場。「狼王子」では、ズーミン(デレク・チャン)がヒロインのミーミー(アンバー・アン)のために薬草を摘むシーンがここで撮影された。海抜500メートルにある大草原からは太平洋や亀山島を眺めることもでき、絶景を楽しめる。◇「幸せが聴こえる」~オープニングで2人が佇む林~台北市の陽明山にある「竹子湖黒森林」は結婚写真の撮影場所として有名なスポット。ワン・チュアンイー(王伝一)とキミ・レン(任容萱)が主演した「幸せが聞こえる」(聴見幸福)のオープニング映像に登場している。まっすぐに立つスギが生い茂る風景は、まるで時が止まったような感覚を人々に与えてくれる。ハート型のパブリックアートは数年前に台北市により設置された。(編集:名切千絵)