年の瀬となり、台湾では数々の変り種カレンダーが登場し話題を集めている。個性豊かな各団体、企業のカレンダーの製作理由はさまざま。ここでは、これまでに発表・販売された2016年版カレンダーの中で、特に注目度の高いものを紹介する。
▼美男美女が登場の学生カレンダー=1500部が完売
天主教輔仁大学(新北市)では12月5日、学園祭に合わせて今年で5年目となる学生カレンダーを販売。今年は女子学生12人と男子学生4人がモデルとなり、太陽や光をイメージした写真を掲載した。
毎年予約購入する消費者も現れるほどの人気ぶりで、今年も一般販売では1500部が即日完売。売り上げは撮影時にモデルが着用した洋服のチャリティー販売の収入と合わせて同大の乳がん基金会に全額寄付されるという。▼マニア垂涎のマッチョカレンダー=売り上げは部活の資金に台湾海峡に浮かぶ金門県にある金門高校では全国大会で優勝経験のあるボディビル部に所属する生徒らが、鍛え抜かれた体を存分にアピールしたマッチョカレンダーを昨年に引き続き製作。県内の観光地をロケ地に健康的な肉体美を披露する。
もともとは部の活動資金を集めるために企画されたカレンダーだったが、学校だけでなく県の教育処も県の知名度向上につながると売り上げ増加を後押しする。地元の支援者からは「金門のために光り輝いてほしい」と地域おこしにも期待がかかっている。▼スマホ対応カレンダーで台湾フルーツPR
あるIT企業が開発したのは、スマートフォン対応型カレンダー。一見すると果物の写真が掲載されたごくありふれたカレンダーだが、専用アプリケーションをダウンロードしたスマートフォンをかざすと、ムービーが再生されたり、果物の詳細情報が書かれたウェブサイトなどにアクセスすることが可能。農業の魅力が伝わるとしている。
▼イメージアップ狙う企業もトランスアジア(復興)航空は、現職の客室乗務員6人を厳選してカレンダーを製作。東京やマカオ、澎湖などの就航地をテーマに親しみやすさや優雅さをアピールした。これまでは風景や果物の写真を起用していた国泰世華銀行も4600人いる行員の中から12人の美女を集めたカレンダーで、固定概念の打破を狙う。
普段の生活の中で頻繁に目にするものだからこそ、気に入ったものを使いたいカレンダー。まだ来年何を使うか決めかねている方は、台湾の特徴的なものを使ってみるのはいかがだろうか。(編集:齊藤啓介)